第9回 最新の消防

お祭りの時に、地震車に乗ったり、はしご車の運転席に座ることができる体験コーナーがありました。「はしご車は何階まで届くのですか」と聞いたら「階高にもよりますが、普通8階ですね」とのことでした。じゃあ高層マンションの場合はどうするんだろう、火事の時、助からないじゃないと思いました。

三菱地所レジデンスの14階マンションの説明会で、「こんなに細い道路では消防車が入らないのではないか」という質問が住民側から出ました。東棟は5.45m道路に面していますが、南棟の接している道路は2.73mしかありません。設計者は「少し離れた8.33m道路に消防車を停める。連結送水管を使い消火する」と回答しました。

後日消防署の方に聞いたら高いマンションの場合、今時は外から放水して消火することはなく、マンションに設置されている各階まで送水可能な連結送水管にポンプ車からホ-スをつないで送水し、消防士はホースをかついで階段を駆け上り、現場階でホースをつないで放水するんだそうです。せまい道路に消防車を停めると他の消防車が入れなくなるから、離れていても広い道路に消防車を停めると言っていました。

新聞の記事に、「2016年2月8日、所沢の31階建てマンションの15階で火事が発生したが、はしご車が届かないため連結送水管にホースをつないで現場階から放水しようとした。しかし間違えて連結送水管でなく地下への散水用送水口にホースをつないでしまった」とありました。

やはりマンションを買うなら、消防車が停められる位広い道路に面し、はしご車が届く8階以下の部屋にした方が安心と思うのですが。(あ)

写真:高層マンション15階の火事についての記事

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