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第15回地上げのテクニック3

地主にマンションにするから契約を更新しない立ち退いてくれと言われた借地人がいました。ちゃんと地代を払ってきていれば、居続ける権利はありますが、高い借地契約更新料を求められたりして、よほど強い意志がないと断れないものです。そういう借地人でなく、自分で土地・家屋を所有している人で、すぐ南に高いマンションが建つわけでもなく、日照被害もない人が地上げされました。よほど好条件だったと思われます。

表向き自分は立ち退かないと言っていて実は仮契約をしていた借地人で、さらに高級車を購入した人がいました。

あなたの回りの家は皆さん売って引っ越すから、あなたも乗り遅れないようにとの地上げ屋の話を信じて売りを急いだ人がいました。回りの家々に聞いてみれば、すぐ嘘だと分かったと思いますが。

地上げられた人は好条件で契約したつもりだったでしょう。しかし転居後の様子を見ると、庭付きの家に住んでいたのに、より狭くなったマンションになった、あるいは庭付きの家に住めても遙かに都心から離れたところになったとか、条件の悪い転居先しか見いだせていませんでした。現状がとてもいい物件だから高価格を提示されたわけで、なかなかそういう物件は探してもないものです。

また仮契約がすむと、地上げ屋から要求されて、契約前には言われてなかった隣接する家との細かい交渉をさせられている家もありました。昔は境界線を厳密に考えずに塀を造ったり、水道、ガスなど他人の敷地の中を通したりしていましたから、それを是正する工事をしなくては地上げ屋の仕事は完了しないのです。

地上げ屋の言うことを鵜呑みにするのではなく、自分がどんな家に住みたいかをよく考えて、そのような家がよそに実際にあるのか確かめてから契約することをお勧めします。(あ)

写真:土地付きの家を求める宣伝。

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