第22回 塀(3)塀を断絶して倒壊を防ぐ

阪神・淡路大震災の後で東京大学本郷キャンパスのまわりを歩いていて、高い塀の何カ所かに縦に飾りがあるのに気が付きました。そこの塀は切れており、ただ切ってしまうのでは格好が悪いので意匠をこらしたように見えました。もしかして関東大震災で長い塀は壊れると知り、塀を途中で切ることにしたのではないかと思いました。東京大学の施設関係の方や、建築学科関係の方に聞いても分かりませんでした。
第21回で紹介したように相楽園の塀は元のように長く復元されていました。中を補強してあるのでしょうが、途中を区切った方がいいのではないかと思いました。
写真 東京大学の切ってあるように見える塀(1998年6月撮影)。

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