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第23回 東京大学の景観をそこねる建築

ついでに東京大学の建築について:
現在東京大学本郷キャンパスでは新築している建物には、昭和初期の建物群と違って景観を全く考えていない建物が多く残念です。
まず安田講堂です。国の登録文化財であり、最高学府の象徴でもある安田講堂なのに後ろから新築の理学部の校舎がのぞいて、景観がだいなしです。だいたい壊した理学部の校舎は文化財になりうる建物だったのに。全国に土地を持っている東大がなにも本郷だけに、しかも安田講堂の裏に理学部を集中させなくとも、いくらでも方法はあっただろうと思うのです。
つぎに安藤忠雄東大名誉教授が設計した赤門北側の建物です。
東大の塀を見ながら気が付いたのは、震災後の東大の設計は、表通りに面して外側からも美しく見えるようになっているということでした。これでしたら周辺の住民たちにとってより優れた住環境を提供することにもなります。そういう目で見たら、震災後建てられた全ての校舎は道行く人々の目を楽しませることを考慮しているようにも見えました。素晴らしいです。
ところが先日行ってみたら安藤氏の不粋な建物が赤門脇に出来ていてがっかりしました。四角いコンクリートの長いつまらない建物がおしりを市民に見せ、しかも大学の中の景色を見ることも出来なくさせてしまっていたのです。

写真 現在の安田講堂安藤忠雄名誉教授設計の建物

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