第11回 ネズミ退治

4年前になりますが、常盤9丁目に野村不動産がプラウドというマンションを建てた時、まわりはすさまじいネズミの集団におそわれました。その被害は少なくとも1,300m離れた家にまで及んだのです。それまではネズミなど10年に1回くらい現れるくらいであった家でも、ネズミが家中駆け回り、押入の中や、家具の中などに入り込み、糞をまき散らし、色々な物をかじるなど被害が出ました。プラウドマンションに近い家では10数匹のネズミを捕まえたそうです。ネズミの入る穴を業者に頼んでふさいだ家が2軒ありました。10万円かかったと言うことです。我が家も台所の勝手口の下の開いていたところを自分で塞ぎ、屋根の隙間を大工さんに鉄条網を詰めてもらいました。

プラウドが建つ前は広大なお屋敷で高い塀のなかには素敵な日本建築の建物とコンクリートの建物が垣間見えました。
「壊したらネズミの巣が五つもあったそう。ネズミが出るというのもマンションにする理由の一つだったんですって」と言う人がいました。とんでもないことです。ちゃんと退治してから壊してほしかったです。

このたびの三菱地所レジデンスのマンションの予定地には、プラウドのネズミの残党がいまだに出没する家が1軒と、あきらかにそこにもいると思われるアパートが1軒ありました。今度は迷惑をこおむりたくないと立ち退いた直後に1軒の家にはネズミホイホイと殺鼠剤を置かせてもらいました。のちに道路に1匹と隣地の庭に1匹ネズミの死骸があったので、薬が効いたのかもしれません。
三菱地所レジデンスのマンション予定地のまわりの家では、地上げされた住民が引越すあたりからネズミがまた頻繁に出るようになりました。
住環境を守る会としても解体前のネズミ駆除を三菱地所レジデンスに申し入れしました。

しかし時既に遅し。地上げされた家・アパートから住人が立ち退いて2ヶ月以上経っていて、解体業者が依頼したネズミ駆除業者によると、その時にはもうネズミはいないのだそうです。引越して3日以内でないと効き目がないそうです。
それでも2軒それぞれから1匹ずつ捕獲できました。元々ネズミが出ない4軒からは零でした。業者のやり方は粘着板を五つ並べその先に、餌となる殺鼠剤を三つプラスチックの小皿に盛りつけて置くというものでした。

業者によると、このネズミは2階にいたりしているので、ドブネズミではなくクマネズミとのこと。糞の形もクマネズミは丸ではなく細長いそうで、たしかにプラウドのネズミの糞は細長かったです。

解体前の家の駆除だけでは仕方がないので、解体業者から粘着板と薬をもらいすでにネズミが移って行った先の家に配置してもらいました。3匹捕獲した家がありました。

ネズミ除けに有効なのは猫を飼うことだそうですが、実際猫を飼っている家にはプラウドの時からネズミは現れませんでした。(あ)

写真 襖の端の黒ずんでいるところがクマネズミの出入りした跡。

f:id:juukankyou:20160328210107j:plain